株式会社モリモトアトリエ一級建築士事務所　morimoto atelier architects

株式会社モリモトアトリエ

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プロジェクト

SHAKUJIIKOUEN MANSION - 石神井公園マンション　
2015-2021/大規模修繕+耐震補強/地上7階/共同住宅

　高強度のPCアウトフレームによる耐震化を行ったマンションです。
　大規模修繕工事と耐震化を同時に行うと全体工事費は膨らみますが、以下のようなメリットがあります。
　　�@工事が１回にまとまるため日常生活に工事が及ぼす影響を減らすことができる。
　　�A工事をまとめることで仮設工事や現場経費の削減が見込める
　　�B耐震化の補助金を活用した工事の場合、耐震化と重複する工事を補助金対象として扱える。

紹介写真

BEFOR		AFTER
	→
		アウトフレームの設置と色彩の変更により建物のイメージが一新しました

耐震アウトフレーム	耐震アウトフレーム	共用廊下(改修後)

工事概要

耐震補強　PCアウトフレームによる補強工事(工事中)

■PCアウトフレームの設置工事１ 　共用廊下にＰＣ製のアウトフレームを取り付けます。工場で作られた高強度コンクリートのフレームの柱と梁をクレーン車で釣り上げて組み立て、梁の中を通した太いピアノ線に強力な引っ張り力を与えて固定することでフレームが高強度で固定され、地震力に対抗します。

耐震補強　PCアウトフレーム設置状況

■PCアウトフレームの設置工事2 　下層からくみ上げられたPCアウトフレームは既存建物の各階の梁とコンクリートで一体化します。

杭・土工事　埋設設備配管の更新・盛替えを行いながら地業を実施

フレームの荷重や地震力を支える為、地中の硬い岩盤(支持層)まで杭を打ち、その上にフレーム用の基礎を築きます。 　地中には埋め込まれた給排水管やガス管、電気の埋設配管などがあるため事前に図面と調査により位置を想定しておき、慎重に工事を進めます。今回はあらかじめ更新が完了していた給水管やガス管には干渉せずフレームの基礎がこうつくできましたが、新築時のままとなっている敷地内の排水管については更新履歴や管内の調査結果を検討し、建物の外周から最終桝までの更新を基礎工事と基礎掘削時に行いました。

塗装更新　既存塗装を全除却、劣化部分を補強しながら塗装を更新

鉄部塗装は今回で4回目となます。事前の調査により塗り重ねによる塗装の状況や鉄部の腐食状況を検証した結果、塗膜をすべて除去し、塗装を更新することとなりました。できればバルコニーの手すりなどアルミに交換しメンテナンス性の向上を図りたいところでしたが、予算の都合により見合わせることになりました。 　既存の塗膜は超音波によりはぎ取られた後、グラインドを施し、腐食による強度が低下している場所は鋼材を溶接し補強し、修復しました。